スタジオを併設する宮古島の住宅

宮古島市 , 2016年

沖縄県の離島、飛行機で約50分の宮古島に建つ、スタジオを併設する住宅である。

市街地に近く、まだ古い住宅が残る、北側道路、南側には公園、西側には二階から伊良部島が望めるところに位置している。

そこにオーナーの仕事場である「スタジオ」を併設する住宅を計画することとなった。

計画にあたり、道路と敷地に高低差があり、外構及び造成には極力コストをかけず平坦な部分を利用した建築を考えたため、建物をコンパクトにまとめていく必要がった。

そこでゾーニングとしては、1階にスタジオスペースと個室、2階にLDK、水周り、寝室等を配置した、単純なBOX型の建物を計画した。

BOX型ではあるが、基礎の負担を減らしながら2階は一部キャンティレバーとし、空間を確保しながら、道路側に設けた杉板型枠による目隠し塀により、バランスのとれた外観となるようにした。

内部については出来るだけ空間を広く感じられるように、1階の玄関ホールとスタジオとの境を透明ガラスで仕切ることにより、境界を曖昧にし、階段を含めた廊下、ホール部分を、あたかもスタジオ空間の一部に感じられるように考えた。

また、そのホールの空間は、屋上に設けたトップライトからの光が、スリット階段を介し、1階のホールおよびスタジオに降り注ぎ、明るい空間となるとともに、光の効果により1階と2階の繋がりを感じられるような計画とした。

また、1階のスタジオと2階のLDKの空間は南側にある公園の緑を、借景として取り込むことにより、心地よい、自然を感じられるように考えた。

仕事場と住居を同じ建物で計画することについて、その距離感をどのように考え、設計していくかということは、とても大事で、慎重に計画していかなければならないと思うが、この住宅においては、どちらにとっても程よい距離感はあるが、一体感も生まれる、「職」と「住」が共存できる住宅になったと考えている。

  • スタジオを併設する宮古島の住宅