敷地は沖縄県の北部、名護市に位置する。大通りから少し入った所にある、ご実家の隣の敷地に、ご夫婦と愛猫のための住宅を設計することとなった。
コンクリートで作られた無機質な空間の中、大きな窓から燦々と降り注ぐ光や風、開口面積をコントロールしたトップライトやハイサイドライトから入ってくる繊細な光など、季節や時間と共にうつろいを感じ、自然を感じる空間を目指した。
平面計画においては玄関からの動線を二つに分けプライベートとパブリックを明確に使い分けられる計画とし、リビングは天井を高くすることで開放的なLDKとした。オリジナルで製作したキッチン前には出窓を設置し、愛猫が一番心地よく過ごせる場所を作った。
外観においては水平を強調した伸びやかなファサードとし、道路側は開口部をできるだけ押さえながら、南側に大きな開口を設け、北側と南側でメリハリを効かせた外観とした。
この住宅で愛猫と共に、日々のうつろいを感じながら、のんびりと過ごすことができる住宅となった。