OKINAWA PLAISANT VILLA 恩納村 - 2020
敷地は沖縄県の中部、恩納村の仲泊というエリアの海が見える高台に位置する。そこに県外のクライアントが民泊の為の建物を建築することになり、設計の相談を受けた。
敷地は高低差が大きく、建築においては困難な敷地であった。海が綺麗に見える敷地であり、高低差のある敷地の高い部分のレベルより上が、ロケーションとしてはよかったため、そのレベルを基準に、2層の建築を作ることを考えた。高低差は5mほどあったため、基礎部分の高さが約5mある建築となり、土地の低い側からみると3階建以上のボリュームとなり、高い側から見ると2階建という建築である。難易度の高い施工であったが、施工者のレベルも高く、また、必要以上の土留め工事や擁壁工事が不要な建築とすることにより、コスト効果の高い建築となった。プランとしては4ベッドルームとLDKとし、海が見える西側にLDKを配置し、できるだけ大きな開口から沖縄の綺麗な海をできるだけ体感できるプランとした。また、インテリアについても、建築に合わせて行い、無彩色のコンクリート打ち放しというハードな建築の中に、色を加えていくことで、癒される宿泊施設となるように配慮して行った。
観光地化が急速に進み、大型ホテルだけではなく、この度のような戸建てタイプの宿泊施設も増える沖縄において、国籍や年齢や世代など多様な宿泊者にも利用しやすく、長期滞在にも対応しやすい宿泊施設となったと考えている。