BOSCO Yomitan Resort 読谷村 - 2019

敷地は那覇空港より車で北へ約60分。沖縄らしい風景がまだ残る沖縄本島の中部にあり、観光地としても人気のエリアである読谷村に位置する。
そのような地に「Refresh(回復・癒し)「Energy(活力・元気)」「Fresh(新鮮な自然・空気・空間)」をテーマにしたコンドミニアムの計画があり、設計を任されることとなった。
計画にあたっては、最初に敷地を訪れた時に、高台で180°以上海が見渡せる環境に感動し、このロケーションを最大限に活かせる設計をすることを第一に考えすすめることとした。高台ではあるが1階レベルは隣地建物があり海が見えなかったため、1階をピロティーとし、住居スペースを全て二階にする配置した。外観も大海原の水平線と同調するイメージで、横長の水平を強調したデザインとしながら、1階は杉板型枠打ち放し、2階は普通型枠の打ち放しとすることで変化を持たせ、ピロティの効果もあり、浮遊感のある建物になっている。
ここに訪れた宿泊者は、1階ピロティに車を停め、様々な期待感を持ちながら2階の居住スペースに上がり、部屋に入った瞬間見える景色に息を飲むだろう。どの部屋からも大開口により景色をのぞめ、大海原に浮かぶ島々、海に降り注ぐ太陽の光、時には嵐の様子、そして美しいサンセット。日々の喧騒から離れここで静かな時間を過ごしてほしい。そのような気持ちで計画をした。観光地化が急速に進む沖縄において、長期宿泊にも対応し、思い思いの過ごし方のできる、大型リゾートホテルとは違う、特別なコンドミニアムとなったと考えている。