Churamui House 本部町 - 2025

敷地は沖縄本島北西部、名護市の北に広がる本部半島にあり、那覇市からは車で約90分の距離に位置する。
「Churamui(ちゅらむい)House」とは施主が名付けた住宅のタイトルである。「ちゅら」は美しい、「むい」は丘を意味し、その名の通り建物は海岸線から少し離れた小高い丘に建ち、遠く東シナ海に浮かぶ伊江島を望むことができる。
県外に在住するクライアントが、将来的な沖縄移住を見据えて別荘として建築を依頼された。敷地には約3mの高低差があり、計画にあたってはできるだけ地形を改変せず、この高低差を生かした断面計画を行った。駐車場から玄関を経て、1階にはLDK、寝室、水回りを配置し、下階には書斎と多目的ルームを設けている。下階の構造体は敷地の土留めを兼ね、地形を維持しつつコストの合理化を図った。
インテリアはコンクリート打ち放しとし、クライアントが海外で収集したファニチャーやアートが映える空間とした。シンプルな素材感が個性的なアイテムを引き立て、統一感のあるインテリアを形成している。
エクステリアでは、地下階に広いテラスと水盤を設け、水の音を感じながら外気と景色を楽しめる癒しの場を用意した。植物を愛するクライアント自らが竣工後に植栽を施し、数ヶ月のうちに周囲は豊かな緑で彩られた。建物は景観と地形に溶け込みながら、時とともに成長していく姿が期待される。