眺望を活かした家 北中城村 - 2019
場所は沖縄県の中部、北中城村に位置する。
高台で眺望もよく、周囲には米軍基地も多く、外人住宅が点在しているエリアに住宅計画の依頼をうけた。敷地は前面道路が高低差約3mの下り坂となっており、地盤面は坂の下のレベルと同一であったため3mの崖に接するという、建築を計画する上ではやや難易度のある敷地であった。しかし高い位置からのロケーションは南西側に視界が開け、また海ものぞめる恵まれたロケーションであったため、それを活かす計画を考えた。
計画としては二階の一番ロケーションが良い位置をリビングとし、その他ダイニングキッチンや水回りを配置した。下階には寝室や子供室等のスペースを設けた。車の侵入は一階の方が簡単ではあったが、利便性を考え、二階に1台分の駐車スペースと玄関を設けた。崖面の処理については、できるだけコストが抑えられるように、建物が擁壁を兼ねるように考え、崖面に接するように計画した。仕上げは内装外装とも普通合板の打ち放し仕上げとし、表情を出すために一部杉板型枠打放し仕上げとした。今回の計画では、難しい敷地条件をうまく利用しメリットを生かしながら、機能・利便性・デザイン・コストのバランスのとれた住宅になったと考えている。