嘉手納の店舗兼共同住宅 嘉手納市 - 2022
敷地は、約100機の軍用機が常駐する極東最大の空軍基地で、在日空軍最大の基地である嘉手納基地のすぐ近くに位置する。そこに新たに土地を購入され、店舗および親族のための複数世帯の住宅を建てる事になった。
1階を飲食店、2階はテナントと住居、3階、4階、5階も住居という、5階建ての住宅を計画した。沖縄県のメイン道路である58号線からすぐ近く、嘉手納基地もすぐ近いことから、建物正面には一枚のスクリーンを設ける事により、視線の制御、騒音の制御、そして日射の制御を行うことを考え、またそのスクリーンは、強度、メンテナンス性などを考慮し、PCで製作し、外観的にもその建物のシンボル的なデザインとなることを考えた。内外装は、普通型枠によるコンクリート打ち放しの粗なデザインとしながら、開口は木製としたり、外壁にも一部木を使用する事により、硬い印象を和らげ、コンクリートと木が経年変化し馴染んでいく事により、時間が経つほど味わいがフカマル建物になるように考えた。夜にはスクリーンから漏れる明かりが、昼とはまた違った表情を見せてくれる。
今後も開発が進み、変わっていくであろうこのエリアにおいて、その地域のランドマークとなる建物にることを期待している。