敷地は沖縄県の中部、沖縄市。
斜面地が宅地造成された、ひな壇上の敷地であった。眺めがよく、生活環境にも便利なこの地に4人家族のための住宅を計画することになった。西側には高さ3～4mの擁壁があり、東側は高台のため眺めもよく、良いロケーションになっている。
建築計画においては、できるだけ日当たりも良く眺めも良い東側に全ての居室を設け、擁壁がある西側は、収納、水回りなどを配置した。家族が一番長く過ごすリビング、ダイニング、キッチンを眺めの良い2階に配置した。1階と2階がなるべく分断されないように、1階2階をつなぐ空間である階段吹き抜け上部にトップライを設置し、そこから降り注ぐ光と影が、日々の生活に変化を与えると同時に、上下階をつなぐ役割を果たしている。また、擁壁が周囲から良い目隠しになっていることも利用し、玄関正面に坪庭的な空間を確保した。植栽についてはお客様の希望を伺いながら打ち合わせを重ね、沖縄の在来種も取り入れながら行った。また設計作業と同時に計画をしていくことにより、建物とのバランスがとれた計画となった。